雑音筒(感覚教育)
雑音筒(感覚教育)
準備するもの
・フィルムケース12本
最近はデジカメが多くなり、手に入りにくくなったが、写真屋さんでは処理にお金がかかるので、「工作に使うのでいただけませんか?」とお願いすると、まだもらえるところが多い。写真右端のように黒いものがあればベスト。赤と青のシールを蓋に貼るだけでいい。中央のように半透明のものは、中身が見えないように、全体を赤と青のテープで巻く必要がある。赤、青、各6本用意。いろいろなメーカーのものがあるが、12本同じものをそろえること。
・中身:写真参照
上段左から、砂、砂利、小石、下段左から小鳥のえさ、米、ひまわりの種。
上段のものは公園などで拾って粒の大きさで分けるだけでよい。必要な分量はそれぞれフィルムケース1本分弱あれば足りる。赤と青にスプーンなどではかって、ぴったり同じ量ずつ入れる。振って音を聞くので、ケース3分の1から半分程度でよい。小石は数を数えて入れる。中身が出るといけないので、蓋は瞬間接着剤などで、完全に留めてしまうこと。
・箱:ぴったりのものがないと思うので、空き箱を切って作る。
(6本ずつ入るものを2箱作るが、取り出すためのゆとりが必要。)
適応年齢
3歳から5歳まで 感覚の敏感期にいる子ども(敏感期は個人差がありますので、よくお子さんを観察してください。
提示
①赤い箱から雑音筒を1本ずつ取り出し、静かにテーブルの上に縦1列に並べる。雑音筒の底を向こう手前とテーブルに接するように置くと音がしない。奥から手前へ並べる。
②同様に青い箱から雑音筒を出し向かって左側に縦1列に並べる。
③並べ終わったら、箱はテーブルの下に置く。
④1番手前の赤を1本とり、手首をしっかり2回振って音を聞く。元の位置より手前の真ん中に、独立させて置く。
⑤1番手前の青を1本とり、同様に音を聞く。違ったら元の位置に戻し、次の青を聞いていく。同じだと思ったら、最初の赤の隣にくっつけておき、再度赤、青の順に聞いて確かめる。同じになったら、両手で2列の真ん中奥へ置く。
⑥2本目の赤をとり、同様にしてペアを作る。ペアになったものはくっつけて真ん中に置く。
⑦ ④~⑥を繰り返して、すべてをペアにできたら、もう1度手前からペアを確かめるために聞いていく。手前から奥へ。
⑧赤い雑音筒を赤い箱へ、青い雑音筒を青い箱へ戻す。
留意点
どうしても左右の手に1本ずつ持って、同時に振って聞き比べようとしますが、これでは音が聞けません。聞くときは、「こっちの手はつかわないようにしようね。」と言って写真のように机の上においたままにするか、どうしても使ってしまいがちなときは、反対の手は後ろへ回すようにし、利き手しか使わないようにします。手首はしっかりと大きく動かします。