レポート03年5月
「てんしのおうち」お母様方のレポート 2003年5月号
「てんしのおうち」に通っていらしたお母様方の貴重なレポートを過去10年間の中から抜粋しています。(一部は相良敦子先生の「お母さんの発見」にも掲載されています。
「自分でしたい」敏感期(自律と自立)
・プラレールが大好きですが、レールを組み合わせるのはたいへんです。でも、手を出すとひどくおこり、道が輪になるようにがんばって、とうとうできあがって、電車が走ったときのうれしそうな顔が感動的でした。(3歳)
日常生活の練習
・毎日飽きずに押しピンのパンチアウトをやっている。よくも飽きずにするものだと思い、まさしく敏感期なのだと感じた。(3歳6ヶ月)
感覚教育
・味覚ビンの提示を受けてから、「もう1回やりたい」というので、家でも準備してみました。甘い、塩からいはよく使うのですが、苦い、すっぱいという言葉が、なかなか出ずにおりました。でも何度も繰り返すうちに、言葉と感覚が一致してきたようで、この教育の意味がよくわかりました。(3歳3ヶ月)
言語教育
・形容詞の反対語遊びの提示で、あついの反対語3種類は、夏(暑い)と冬(寒い)、お湯(熱い)と氷(冷たい)はなんとなくわかっていましたが、一番むずかしいと思われる厚いと薄いも、ロールケーキの実物を見て食べさせてもらったおかげで、しっかり覚えました。(5歳11ヶ月)
算数教育
・子どもの世界の数字といえば、せいぜい1~10、よくわかる子でも100くらいまでと思っていました。それが金ビーズで一気に9999の世界にまで広がり、しかもそれを唱えるだけでなく、きちんと具体物で理解できるということに、本当にびっくり。しかも4ケタの加減乗除もできるなんて具体物のすごさに感動しました。(5歳4ヶ月)
文化教育
・世界の人々の仲間わけの提示を見てから、テレビをみながら「この人は黒い人だね。」とか「肌色のクレヨンの人(白人)」とか「私と同じ色(黄色人種)」と言い、最後には教わったとおり、「みんな同じ人間なんだよ」と言っていました。(5歳6ヶ月)
IT勉強会参加中の方より(一般コース1期生の皆様より)
蝶結び・・・新しく用意したときに興味がわいたようで、やりたいやりたいという感じになりました。「まず見てからね」と提示を先にするのが一苦労でした。提示の後実際やってみると、やはりきちんとはできず、その日はすぐに諦めてしまいました。別の日に「この間できなかったからやる」と言ってやりました。この日は提示→やるができない→再提示、と言うのを2、3回繰り返しまずひとつできました。そのあとまた上記のことを繰り返し、2つめもできました。このときはかなり癇癪を起こしましたが、やりたいけれどできなくてそうなっているというのがわかったので、だまってじっと見ていました。そして、もう自分ではできないと思ったら「(ふてくされた声で)お母さんやって」と言い再提示をしました。できたときはすごく嬉しそうな顔でした。私も見守れた喜びで一杯でした。(5歳5ヶ月)