レポート03年4月
「てんしのおうち」お母様方のレポート 2003年4月号
「てんしのおうち」に通っていらしたお母様方の貴重なレポートを過去10年間の中から抜粋しています。(一部は相良敦子先生の「お母さんの発見」にも掲載されています。
「自分でしたい」敏感期(自律と自立)
・自分でなんでもやりたい子なので、私は私のことをし、子どもは子どものお仕事をしているというのが、一番スムーズにことが進みます。手を出したいけれど、出すとやる気をなくすので、見ていていらいらすることもありましたが、とりあえず自分でするということは、できなくても最後まで知らんぷりをしてやらせてみることにしました。できなくてキーキーすることもありましたが、ちゃんとできるととてもうれしそうに「ママできた!」と見せにきました。(3歳8ヶ月)
日常生活の練習
・卵を割りたがるので、ちょうどよい大きさの器と、自分のお箸を用意し、卵を割って溶く動作をゆっくりわかりやすく提示したところ、毎日卵焼きをするとき、自分で卵を割り、黄身、白身、からざなど、名称をいいながらしっかりまぜるようになりました。(4歳3ヶ月)
感覚教育
・ごますりのお仕事を覚えてからは、ごますりが大好きで、おそばの時には必ずごまをすると言います。ごまをすりながら「いいにおいがする」と香りも楽しんでいる様子です。(3歳5ヵ月)
言語教育
・拍遊びの提示を受けてから、音にとても敏感になり、言葉が50音の組み合わせだということに、少し気がついてきているように思います。(3歳11ヶ月)
算数教育
・数字をとにかく書きたいようで、1から110まで熱心に書いていました。数字の巻物もだいぶ太くなりました。(4歳2ヶ月)
文化教育
・卒業式の「戦争と平和」の提示は親子ともども、深く心に残りました。これまでやってきた宇宙、地球、大陸、国、地方、都道府県、国旗の分類、世界の人々の仲間分け、算数教育、言語教育など、すべてが集大成され、モンテッソーリ教育の鉤の手の原理の素晴らしさに感動しました。どれだけたくさんの人が戦争で犠牲になったかが、金ビーズという具体的な数量でよくわかり、子どもも、戦争は絶対にいけない、戦争はしない大人になろうと誓ったようです。(6歳3ヶ月)
IT勉強会参加中の方より(一般コース1期生の皆様より)
園より200~300などの数字ををなぞって書いたものを持って帰ってきていたのでかなり解っているのか思っておりましたが、やはり具体物で確認するとまだまだです。そんな発見があるとき、「こどものいえ」に通わせているとはいっても母親が家庭でモンテッソーリ教育を行うのにはとても意味があるなあと感じます。なんといってもおかあさんが一番我が子のことがわかっているんだなあと思うのです。(5歳1ヶ月)