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モンテッソーリに学ぶお休みの過ごし方3

アメリカ在住の卒業生の方から4月7日にいただいたメールより

「アメリカは、私たちの住む州にも外出禁止令が先週発令されました。子供達の学校は1週間早く3月16日より強制的に春休みとなり、再開の目処は立っていません。春休みに家族で日本に帰省するはずだったのも当然キャンセルとなりました。日本もアメリカも大変な状況ですが、幼い頃からモンテッソーリ教育を受けて育った高校生の息子の様子をお知らせします。」と送られてきたメール。日本のみなさまのお役に立つなら、と掲載を許可してくださいました。

プロフィール

まだオプショナルコースが2つに分かれていない時代の33期生としてすべてのコースを修了。アメリカ在住。2人の息子が通ったモンテッソーリ園の素晴らしさに感動し、モンテッソーリ教師資格を取り、今もモンテッソーリ教育に関わる仕事をしている。

子どもの様子

今回は長男の様子をお知らせします。

モンテッソーリ中学校を卒業後、公立高校へと進学し、今は高校1年生(こちらの高校は4年間なので、日本では中学3年生)です。

ミュージシャンが使う音楽編集ソフトの使い方を独学であっという間にマスターし、自分が編集した音楽をアスリートに販売するビジネスを一人で始めました。

これは、モンテッソーリ中学校の2年間を通し、3種類のマイクロビジネスをし、仕入れやマーケティング、クレーム処理や会計なども生徒たちだけで行った経験(※1)や、幼児期からずっとモンテッソーリの環境(※2)で、好きなこと、興味のあることをとことん追求してきたことが大きいと思います。

そのビジネスを始めた時も、「お金を儲けたい訳ではなく、かっこいい音楽があるとアスリートに気合いが入るし、もっと一生懸命練習しようというやる気がでるから、その手伝いがしたいんだ。」と言っていました。

新型コロナウイルスの影響で高校が長い休みに入ると、そのビジネスで期間限定の半額セールを始め、「売上金は新型コロナウイルスで大変な思いをしている人たち(お医者さんや看護婦さん、両親が仕事を失って食べるものに困る学生さんなど)をサポートしているNPOに全額寄付する。」と言い出しました。そのNPOも評価の高い、信頼できる機関を自分で調べて見つけたようです。

半額セールのため注文も増え、休み中、毎日夜遅くまで音楽編集作業に没頭していました。

高校の授業は、春休み明けから全てオンラインになりましたが、その勉強はさっさと済ませて、時間を見つけては庭に出て、芝生の上で大好きなスポーツのアクロバティックな技(3回転ひねりなど)の練習も続けています。外出できないからと言って、運動不足という言葉は彼の辞書には無いようです。

自分が夢中になれる得意な分野で、自分の利益よりも他人を助けるために一生懸命になり、楽しそうに仕事をする息子の成長を、今回のことで改めて感じ、モンテッソーリ教育の掲げる「世界平和に貢献できる人間」に、15歳という若さですでに近づいていることを本当に誇りに思います。

アメリカは感染者数があっという間に世界最多になり、身近な友人や親戚が一人、また一人と職を失っています。数ヶ月先の未来も心配になりますが、家に引きこもり状態でも、友人のため、社会のため、国のため、世界のため、何か自分にも出来ることは無いか、と考えて実践する大切さを、息子から教えてもらいました。

アイちゃん先生より

日本にはまだ文部科学省が認可するモンテッソーリ小中学校はなく、そういった環境で育った子どもたちをイメージすることも難しい現状ですが、アメリカにはたくさんのモンテッソーリ小中学校があります。特に中学校では(※1)にあるように、実際に自分たちでビジネスを行います。モンテッソーリは思春期の自立というのは、経済的自立が重要であると考えていたからです。幼児期におままごとではなく、本物の家事を体験するように、お手伝いでお小遣いをもらうのではなく、真に社会に貢献できる人間になるために、思春期には本物のビジネスを体験するのです。そのことは「モンテッソーリで考えよう」という連載でも触れていますが、このような実際の姿を教えていただくと、モンテッソーリの求めていることが実感できますね。
 また(※2)にあるように、お母様はこの勉強会でモンテッソーリ教育を熱心に学ばれ、素晴らしい環境のモンテッソーリ幼稚園、モンテッソーリ小中学校を経て、今の姿があるということも重要なポイントです。人格を形成するモンテッソーリ教育ということがよくわかると思います。この困難な状況の中、一人一人が何ができるか、今一度、考えるきっかけとなれば幸いです

「子育て相談 モンテッソーリで考えよう」第19回「お仕事に対してお小遣いをあげてもいいですか?」は以下からお読みいただけます(こちらの中にあるレポートも同じ卒業生からいただいたものです。)
http://ehon.kodansha.co.jp/blog/montessori/19.html

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