バッジ作り(日常生活の練習)
バッジづくり(日常生活の練習)
準備するもの
・フェルト:大きさは子どもの手のひらサイズ。好きな形に切る(写真参照)
ビーズをつける位置に黒マジックで小さい黒丸を描いて印にする。(裏表両方につける。同じ位置にくるように留意する。)黒丸の数は任意だが、最初は5個程度から始める。慣れてきたら増やしてもよい。
・ビーズ:木綿針を使用するので、必ず針が穴に通るかどうか、確かめておく
(針先だけでなく、針穴の部分が通るかチェックすること。)黒丸と同数を数えて小皿に入れておく。
・スパンコール:真ん中に穴の開いているもの。最初は丸いものが好ましい。
慣れてきたら、星、ハートなどいろいろな形のものが売られているので、バリエーションをつけると楽しい。ビーズと同数を数えて、ビーズとは別の小皿に入れておく。
・木綿針・針山・糸(なるべく細くて丈夫なもの。)
・糸切りばさみ・糸通し(なくても通せるようになったら不要)・安全ピン
・上記が全部のる程度のお盆
適応年齢
3歳から6歳くらい(毛糸と毛糸針で紙を縫う縫い刺しを経験していること)
提示
①糸の長さを測り(机の端から端までなど、事前に測った必要な長さを具体的な長さに置き換えてみせる)糸切りバサミで切る。
②針に糸を通す。(初めてのときは、針は針山に刺したままの状態で糸を入れる。)
③糸の端と端を合わせ、左手の人差し指の上で小さな輪を作り、玉ができるように針をくぐらせて、引っ張り、玉を作る。(年齢の高い子には、大人の玉結びのやり方をゆっくり見せてもよい)
④フェルトの黒い丸を示し、そこに針をさして、反対側に出し、最後まで糸を引っ張る。
⑤スパンコールをひとつとり、穴にとおしてフェルトに接するまで入れる。
⑥ビーズをひとつとり、針に通すが、スパンコールに載せず、糸の真ん中あたりでストップしておく。
⑦その状態で針をスパンコールの穴に上から入れ、裏へ出し、糸を最後までひくと、ビーズがスパンコールの上に固定される。
⑧この状態で子どもに続きをやってもらってもいいし、最後まで出来上がってから、最初からやってもらってもいい。子どもの年齢や状態に応じて、柔軟な対応をする。
留意点
・針に糸を通すのは、難しいと思われがちですが、やらせてみると案外できる子が多いようです。「3回やって通せなかったら、やってあげる。」と約束してもよし、「できなかったらこれを使ってもいいよ」と糸通しを使ってもかまいません。
・バッジにするときは、黒丸をつける場所を考慮し、上に安全ピンを刺すスペースを残しておきましょう。
・危険なものを扱いますので、絶対にお子さんから目を放さないようにして下さい。特に、小さいお子さんがいらっしゃる場合には、注意して下さい。
先の尖ったものの渡し方
モンテッソーリ教育では、はさみ、押しピン、目打ち、針など、危険な道具を使いますが、最初に必ず危険であることを子どもに知らせます。またどのように受け渡しをすれば危なくないか、使い終わった時にどうすればよいか、ということを提示して見せます。心の教育ですので、心が育っていれば何も問題はありませんが、ご家庭で実践なさるときは、くれぐれもご注意下さい。またごきょうだいやお友達が勝手に触って怪我をすることがないように、管理してください。万一のことがありましても、「てんしのおうち」はいっさい責任を負いません。